2012年09月22日

脱原発をなぜ私が訴えるか Vol.6【改訂版】

脱原発に進む国々

 1986年のチェルノブイリ原発事故後にイタリアが脱原発を決めております。福島第一原発の事故を受け、ドイツが脱原発を昨年6月に決めました。ドイツは17基の原発のうち古い8基を廃止し、2022年までに残りの9基もすべて停止することにしました。ドイツの世論は76%の人が脱原発を支持しています。独政府は脱原発に先立って、発電に占める再生可能エネルギーの比率を20年までに35%、30年までには50%に高めることにしています。NO!.gif
 ヨーロッパの原子力を牽引してきたフランスは、新たな原発建設計画をストップしました。ヨーロッパの中ではフィンランドが1基だけ計画を進めているだけです。福島第一原発の事故を受け、ドイツは旧型原発7基の稼動を一時停止し、さらにメルケル首相は「脱原発」の方針をドイツ国民に約束しました。イタリアは原発の無期限凍結を打ち出しています。

 日本の原発は世界のトップを走っていると言う人がいますが、それは誤りです。日本の最初の原発は1966年の東海1号炉です。当時すでにアメリカ、フランス、旧ソ連、イギリス、ドイツ、カナダなどで技術開発が進んでおり、日本はこれらの国の技術コピーで、その後の原発技術産業が発展してきました。それが三菱、日立、東芝といった巨大企業に育ち、今日の「3兆円産業」とも呼ばれているのです。ですから、今回のような致命的なトラブルが起こると日本の自力で対処できないという事態を生じてしまったと思います。
 このように、1999年の茨城県東海村JCO臨界事故で日本の技術の底の浅さ、安全対策のずさんさが事故当時3人の犠牲者を出してしまったと言っても過言ではありません。


放射能汚染から逃げるには

 「被曝を防ぐ方法」は、冷静に風向きを調べ、原子力発電所から吹いてくる風の向きと直角の方向に逃げる。そして、できるだけ原子力発電所から離れることです。しかし、雨に襲われれば濃密な汚染を受けてしまうことになります。雨合羽や頭巾、帽子、それに着替えの準備は何としても必要です。運悪く放射性物質に巻き込まれてしまった場合には、それを呼吸で取り込まないようにすることも大切です。マスク、あるいは濡れタオルはそれなりの効果があります。新潟には日本一の発電量を誇る柏崎刈羽原発がありますが、万が一ここで事故が発生したら、私たちは次の対応をすべきです。
datugenpatu.jpg@窓を閉め、隙間を目張りして家屋を気密にする。ビルなどの空調は止める。日本様式の家屋は気密性が悪いので、できるだけ気密の良い家屋に避難させてもらう。
Aヨウ素剤を早く服用する。(国、市町村が責任をもって準備しておかなければならない)
B放射能雲に巻き込まれている間とその後しばらくは、屋内でも何枚も重ねた濡れタオルをマスクにし、直接空気を吸わないようにする。できるだけ家屋の奥、つまり外部と一つでも多く壁で隔てられているような場所を選んで、集まる方がよい。二階よりも一階、一階よりも地下室があればもっと良い。窓のそばに長くいるのは禁物である。
Cありとあらゆる容器に飲用水を溜める。風呂を洗って水で満タンにし、すべてに蓋をきちんとする。これらは当座の飲用水である。できるだけ多く確保する。
D放射能雲に巻き込まれている間は外出を控える。もしどうしても外出する必要が生じた場合は、健康で丈夫な成人に用件を託す。帰宅の際は衣服を着替えて脱いだものは屋外に廃棄する。
E放射能雲が到着した後、井戸水はもちろん水道の水も飲まない方がよい。
F雨や雪が降っている場合は特別の注意が必要である。浮遊している放射能微粒子は雨や雪にくっつきやすく、雨粒や雪には上空から地上まで広い範囲の放射能が濃縮されているからである。雪が積もった場合は、それが融けるまで放射能はそのままの状態で固定されているが、雨の場合も雪の場合も、降らない場合に比べて何十倍も地面汚染が強いと考えておかねばならない。雨に濡れないこと、衣服に付いた雪は払うこと、水溜まりには近づかないことなどの注意が必要です。
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【参考文献】
小出裕章(京都大学原子炉実験所 助教授)著「原発のウソ」
原田泰(早稲田大学政経学部 教授)著「震災復興 欺瞞の構図」
他科学サイエンス機関誌

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